週7CloudWatch / CloudFormation
2026-09-13(日)CloudWatch, CloudFormation
1. 【予習ポイント】
- CloudWatchの物理監視境界(「外側」と「内側」の違い)
- 物理ホスト(ハイパーバイザー層)から直接見える「CPU使用率」や「ネットワークI/O」は標準メトリクスとして自動収集されますが、ゲストOSのプライベート内部領域(メモリ使用率、ディスク空き容量、システム生ログなど)を監視するには、EC2の中に「CloudWatch Agent(エージェント)」を明示的にインストールしてデータを外部送信(カスタムメトリクス化)させる必要がある点に注目してください。
- CloudFormationによる安全なインフラ運用ライフサイクルとデータ保護
- コード(IaC)でインフラを管理する際、不要になったスタック(環境全体)を削除すると、標準仕様ではRDSデータベースなどの永続データもろとも自動で物理消去されてしまいます。これを防ぐ DeletionPolicy(Retain:リソースを削除せず残す、または Snapshot:削除直前にバックアップを作る) の指定方法と、適用前にリソースの再作成(Replacementに伴う一時的な物理削除・データ消失)などのリスクを事前にプレビュー確認できる Change Sets(変更セット) の役割が試験に直結します。
- 「パフォーマンス監視」「API監査」「構成・コンプライアンス適合監査」3大サービスの機能境界
- パフォーマンス(生ログ):システム負荷やアプリケーションのエラーを追跡する CloudWatch。
- 行動履歴(責任追跡):AWSアカウント内で「誰が、いつ、どこから、どのような操作(API)を行ったか」をレコーディングする CloudTrail。
- 構成状況(自動是正):セキュリティグループ等の設定状況を時系列で記録し、あらかじめ規定した安全ルールに適合しているかを自動評価・自動修復する AWS Config。
- この3つは、問題文の「何を実現したいか」というシグナルキーワードと、正しい選択肢へのマッピングが完全に決定されるため、機能境界の明確な理解が不可欠です。
2. 【図解イメージ(言葉で説明)】
「学校の身体測定と、安全対策付きの3Dプリンター工作」
CloudWatchとCloudFormation、そして他のガバナンスサービスの連携モデルを、身近な例えでイメージ化します。
【CloudWatch(身体測定と病院アラート)】
・「標準メトリクス」➡ 外側から測定する(身長・体重=CPUや物理I/O)
・「CloudWatch Agent」➡ 内視鏡カメラを飲み込ませて、体内を精密検査(メモリ使用率・内臓疾患ログ)
↓ しきい値を超えると…
・「SNSトピック(アラート)」➡ ナースコールが鳴り、救急搬送や自動治療(Auto Scaling等)をキック!
【CloudFormation(3Dプリンター工作)】
・「テンプレート」➡ プラモデルの精密な設計図
・「スタック」➡ プリンターで一撃で立体成形された、VPC・EC2・データベースの実体
・「DeletionPolicy: Retain」➡ プラモデル全体を片付ける(スタック削除)際、大事なSDカード(データ実体)だけを物理的に手元に安全に残す設定
- CloudWatchは「健康診断(とナースコール)」: 外側から測定器を当てるだけでわかる「身長(CPUUtilization)や血圧」は、何もしなくても自動で回収(標準メトリクス)されます。しかし、体内の詳細な「胃の様子(メモリ使用率やアプリケーション内の詳細ログ)」を暴くには、お腹の中に内視鏡エージェント(CloudWatch Agent)をゴクンと飲み込ませる(インストールする)必要があります。測定値がしきい値を超えると、病院のナースコール(SNSアラーム)が鳴り響き、同時に自動で心肺蘇生やベッド増設(EC2自動復旧やAuto Scalingによる追加スケール)が走る、自律管理トポロジーとなっています。
- CloudFormationは「全自動3Dプリンターと保護ロック」: インフラ構成図が描かれた1枚の紙(テンプレートファイル)を3Dプリンターに読み込ませると、VPC、EC2、セキュリティグループなどの街全体(スタック)が一瞬で正確に自動モデリングされます。 このモデリングされた街を、不注意でゴミ箱に丸ごと投げ捨ててしまった(スタックの削除を実行した)とき、本番の重要データが詰まった「金庫のデータ(RDSの実体やS3)」まで道連れでゴミ箱に落とされて完全粉砕されては困ります。そこで、「この金庫パーツだけは、片付け時にも手元(AWS上)に絶対に物理的に残しておくこと!」とプリンターに厳しく制限指令を定義しておくセーフティロックが、DeletionPolicy: Retain(リソースの残存保持設定) です。
3. 【視聴後に自分でチェックしたい項目】
- ⬜︎ チェック1: EC2インスタンスの「メモリ使用率(MemoryUtilization)」をCloudWatchで監視したい場合、なぜ標準メトリクスでは不足しており、OS内にエージェントを入れる必要があるのか、その「責任共有モデル」と「ハイパーバイザー」の視点から物理仕様の根拠を説明できるか?
- ⬜︎ チェック2: CloudFormationで定義したRDSデータベースに対して、スタック削除時にもデータ実体を物理的に残すための DeletionPolicy: Retain を設定していなかった場合、どのような事故が起きるか?また、それを回避するための設定記述の必然性を説明できるか?
- ⬜︎ チェック3: 「セキュリティグループの設定変更を誰が行ったか(監査証跡)」「変更された設定履歴を時系列で追跡し、元の安全な状態に自動で戻す(構成是正)」「システム負荷によるアラートと自動スケールアウト(パフォーマンス監視)」の3要件に対して、CloudWatch / CloudTrail / AWS Configをどうマッピングするか、即座に境界線を説明できるか?
📊 予習要点の整理が完了しました!
システム運用の最適化と自動復旧(セルフヒーリング)のアーキテクチャ設計を司るこの第12章は、SAA-C03試験においても非常に高い配点比率(「可用性の高いアーキテクチャの設計:26%」「運用の優秀性を備えたアーキテクチャの設計」)を誇る超頻出領域です。